アトリエmado

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トンボの絵を描く。(しゃんしゃん広場主催、夏休みの宿題ワークショップ)

今朝、なぜだか、隣の空き地にたくさんのとんぼが飛んでました。

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とんぼの絵を描いたことを、書こうと思いだしました。

ここのところ、夏休み恒例となった、しゃんしゃん広場さん主催の、

(ぶっちゃけ小学生のための夏休みの宿題を、やっつけちゃおうという、)ワークショップ。

鉛筆メーカーの「トンボを描く」という、コンテスト。

初めて会う、小学生たちに、

できれば、なんとか、宿題を終わらせて持って帰ってもらいたい、

できれば、やった~、できた~と、満足してもらいたい

できれば、完成度の高い絵を持て帰ってもらいたい

できれば、楽しかった、絵を描くのは悪くないなと感じてもらいたい。。。。

ふだん、手出し、口出ししないで、感じて、考えて、試してもらうことを大切にしてるはずの、

アトリエmadoですが、

2時間かっきりで、もう、会うこともないかもしれない子どもを前にすると

いわゆる、スケベゴコロ的な欲が出てしまって

いつもより、口出し量が、アップしてしまいます。

午前は女の子中心のクラス

女の子たちは漠然と、トンボは見たことはあるけれど、実感のある子は少なくて。。。

資料をもとに、描こうとするけれど、なかなか、筆は動き出さない。

心の中ではドキドキするけれど、ここは、待つしかない・・・。

いよいよ、描きはじめた。

ちょっとくらい、トンボの形がおかしくたって、縦に飛んでたって、

そんなことはかまわない。。。

うつくしいところを、共感できれば。。。。

色の混ぜ方など、どんどん、実演(笑)

マンガみたいに、ポッコリのおやまや、もくもくの木を描いちゃう子は、

窓際につれていて、自然の形や、色を観てもらう。

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ああ~、今年も傑作つぎつぎ。。。

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この絵すばらしいなあ~。

はあ、よかった~。よかった。

あわただしくいただいたお弁当をほおばりつつ、しゃんしゃんの岡島さんとお話しする。

しゃんしゃん広場は、子どもを持つ母親が、笑顔でいられるようにサポートする場所。

話の中で、小さな子どもを持ち、家庭でも、仕事場でも一生懸命がんばって、完璧を目指しても、思うようにならず、苦しい思いをしてる母親が多いことをきく。

そもそも、子育てしながら、仕事することはとても大変で、

子どもが急病になったりして予定通りできないことがあって当たり前で、

自分を責める必要がないことを教えてあげなくてはという話。

岡島さんの目線はいつも平らで、あたたかい。

さてさて、午後の部。

少し早めに部屋に入ると、男子たちが、猛烈あばれてた。

男の子は二人寄ると、ばか。と朝イチで、水道橋博士が言ってたけど

これ、ほんと。

「1時まで、壊す、けがする無しで、思いっきり暴れてください。

そのかわり、時間になったら、びしししっつと切り替えて、絵を描きます」私が先生っぽく言葉を発すると、

一瞬静かになり、「そんなこと言われたらなんだか、つまんない」とか言いながら

引き続き、走り、取っ組み合って。

1時になって声をかけると集まってくる。

はあはあ言いながら。

名札の代わりにする白いテープを一人づつ渡すと、汗でべとべとになったおでこや、汚れた足の裏に貼って

「せんせ~、はがれる」

はいはい。

あほやなあと思いつつ、かわいい(笑)

しょうもないことで、ゲラゲラ笑ってる。

ようやく、トンボに話にこぎつけると、

男子は、とたんに生き生きと、説明し始める。

それを丹念に聞いていくと、オレが観たのは、オニヤンマでねと、具体的な話も出てきて・・・。

さて、描くことに。

リラックスし過ぎだろう。

まあ、いいか。寝転んで描きはじめる男子たち

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さっきまでのばか男子、もとい、元気のいい男子とは、信じられない。

静寂と集中の時間がおとづれる。

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この写実力!自分でもびっくりしてた(笑)

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男子の騒音に目もくれずもくもくと、描いてた女の子の作品

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自転車置き場のむこうがね・・・。手前はブロックが積んであって。。。

とても詳しく説明してくれる。

絵の具を塗りますか?と、聞いたら、満足そうな表情で「これで、完成!」

そう、迷いなく言えるときはその子の完成なんだと思う。

が、お母さんがお迎えにいらして、「帰ってから絵の具塗らせますから!」

いえ、これでこの子独特の世界が広がっていてすばらしいので・・・完成です。

と言ったけれどうまく伝わったのだろうか。

残念ながら、時間切れとなり、途中になったしまった子たちもいた。

いいところが出かかっているから、完成まで見届けたかった。

岡島さんは初めから、2時間で終わらなかったら続きはお家でと書いてあるから、気にしないでといってくれた。

今回も、どの子にもそれぞれ素晴らしいところがあって、その感性に触れてうれしくなると同時に伸びやかに育ってくれたらいいなあと思った。

小っちゃいゲームなんてしてないで、いっぱいいろんないい経験をして、自分の目で見て考え、感じる人になってほしい。