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キャンドルナイト

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ウチにある、ラオスの竹の手漉き紙で何かできないかしら?

里守カフェの柿澤さんの言葉から

毎年ここで開催されるキャンドルナイトに制作側として参加することになった。

山に抱かれた、丹精された美しい庭には、いつもは個性的な「違いのわかるおとな」が集まる場所だけれど

せっかくのキャンドルナイトだから、子どもたちにも…。

事前に親子でランタン作りをしました。

2023年6月24日、初夏の庭にランタンを取り付けます。

子どもたちは、池でオタマジャクシを捕まえるのに夢中。

日暮れとともにランタンは灯り、おとな、子ども合わせて数十人。持ち寄りパーティが始まりました

シニア劇団燦の子どもむけの詩の朗読。子どもたちは最前列でしっかり聴いてます。

そして、最後は柿澤さんの出番。

オカリナ演奏(柿澤さん作曲)とともに、大人向け詩の朗読、待ってました〜!

ほのかに照らしているのは、ここで育てられたミツバチからの手作りミツロウキャンドルです。

美しい夜だった。

柿澤さん親子が主催だからこそ集まる素敵な方々との穏やかな時間。山まで駆け上がる子どもたち、笑い声。

いつもは与えられることが多い私だけれど

今回はみなさんの笑顔を見て、たくさんの方々との関わり、おかげさまの中で、私は小さな歯車として少しだけ還元できた気がして、うれしかった…。

柿澤さんが読まれた吉野弘の「生命は」が沁みました〜。

「生命は」
 生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分
他者との総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?
 
花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
 
私も あるとき
誰かのための虻だったろう
 
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない

そのあと、真っ暗な道をみんなでトコトコ歩いて天然の蛍を観に行きました。

里守カフェhttps://blog.goo.ne.jp/ashikagachisokujuku