ブログを長く放置していましたが、今年はなるべくアップします。(#^.^#)
今さらですが、以前のできごとを、少しずつ書いていきます。
第5回 対話型鑑賞会 開催しました
この「対話型鑑賞法」というのは、グループにわかれて、まずじっくり絵を観ます。
そして、感じたこと、気づいたことなどを、ファシリーテーターが一緒にお話しながら
理解を深める方法で、NY近代美術館で開発されました。
今回も、ファシリテーターは、ARDA(芸術資源開発機構)で研修した経験豊富な強力メンバーです。
これまでの鑑賞会の様子はこちらをご覧下さい。
10人の子どもと保護者4人のご参加。
年齢ごとのグループに分かれて、
まずはアートカードでゲーム。 緊張をほぐして
いよいよ、展示室へ。
野十郎さんには失礼ですが、地味めな作品の鑑賞。
子どもたちにとって退屈ではと、ちょっと心配。。。
ろうそくだけを描がかれた17枚の作品。見比べて・・・。
子どもたちは、明るさの違い、炎のカタチ、勢いなどから、
「本を読めるかな?これは、食事の時にいいね」
「この絵だけお皿があるのはなぜだろう」
「これは、一番暖かい感じがする」
「静かだよ」
など、いろんな言葉がでました
あ〜、心配には及びませんでした
「わ、まぶしい感じ」 「花火みたい」
「太陽だ」
「どうしてまぶしい感じがするのかな?」
ちょっと、近くで見てみようか?と、提案。
「あ、近くで見てみると、てんてんてんてんと、なっている」
「光がてんてんで描かれているよ」
「はっぱも。てんてんで光ってる」
子どもたちは発言し、お互いの言葉を聞きながら、
大人から教えられることなく、自分たちで点描画の効果を”発見”し、実感することができました。
「月かな?お日様かな?」
「月だと思うな、暗いもの」
「葉っぱが、真っ黒なのは影だと思う」
「影が黒いから、お月さまは明るく見えるんだと思う」
「葉っぱにささえられてるから、月は寂しくないね」
子どもたちは、わいわい対話することで、作家が描こうとしたであろう、光と影の世界を理解し
心情的な発言まで出たことに・・・。
そして、私自身、事前に一人で鑑賞したときには気づかなかったことだけど、
子どもたちと、夜の少し湿った空気や、白々とした月光を一枚の絵から浴びるような心持ちになったことに
深い喜びを感じていました。
各グループでそれぞれ鑑賞して・・・・
描かれた小さなものを見つけながら、ベテランのミミさんと二人の子どもたちの会話が弾んでいます。
目線が作品に合うように踏み台を用意。あちらでは保護者のグループが鑑賞してます
再び、ホールに戻って、今日の作品をふりかえり、印象に残った言葉をカードに書き
作品のコピーのまわりに貼ります
ファシリテータ−の方々に今日の鑑賞会で生まれてきた言葉を紹介していただきました
どんなことが書かれているのかな。。。?
みんなで、共有します。
こんな風にたくさんの言葉が書き込まれてこの日の鑑賞会は終わりました。
ファシリテーターとして鑑賞会を実践し、高い技能を持った方々が、
東京、神奈川から駆けつけ、ボランティア精神でご協力いただき、
美術館で本物の作品を鑑賞する、とても贅沢で豊かな時間でした。
ご協力いただいた足利市立美術館、あしかが対話型鑑賞の会、ファシリテーターの方々に感謝いたします。
(2016年度は、アトリエmadoの鑑賞会は、あしかが対話型の会にご協力いただき、メンバーとして開催していましたが
現在退会し、鑑賞会はお休みしています。今後再開できたらと、考えています)