前回の石田徹也展に引き続き、12月6日、madoのみんなで鑑賞会しました。
今回も学芸員さんの解説をお願いしました。
この展覧会を企画された学芸員の篠原氏。
この世界の専門家も、
小学1年生がメインのこどもたちに、シュルレアリズムをどのように伝えるのか、難しくて頭を抱えられてました。
しかし、時間が来ると瀧口さんの交流があった作家の作品から
腰をかがめて、子どもたちの目線に合わせて丁寧に説明して下さいました。
海外作家では、ダリ、マン.レイ、フォンタナ、クレー、ミロ、エルンスト、マグリット・・・。
もしかしたら、足利にこんなにすばらしい作品が集まることはもう、ないかもしれない・・・。
シュルレアリズム・・・言葉で説明するのはむずかしいけれど、本物をこどもたちに観てもらいたい一心。
子どもたちはどう、感じてるんだろう。
ダリの絵をみて、箱と、リボンがかわいいからこの絵好き~。
とか、
この絵、面白いよ~。近くで観るのと離れてみるのと全然違うよ~。とか、
おもしろいとか、なんでとか、口々に言葉を発する。
この、画面左の前田常作の「人間風景」をみた5歳の幼稚園の男の子は
まわりの石みたいに見える真ん中の白いところは世界につながってる。
白いところから世界が広がってる。と・・・。
いやはや、驚きました。すばらしい。
ここから世界がつながり、ひろがっていった・・・。
子どもたちは、大人が思う以上に感じ取り、考える力がある。
こういう、機会を与えてあげるのがおとなの役目だと思います。
今回の瀧口展、個人的にはとても勉強させていただきました。
開催される講座やワークショップにできるかぎり参加しました。
木村裕さんの武満徹ピアノコンサート
窓の外の雲が刻々と変わり、景色と曲名の「閉じた眼」のルドンの絵が重なり・・・
木村さんの音の響きという言葉が、実感できました。
生野毅さんの「詩作と朗読の会」
今回ばっかりは、途中から、逃げ出そうと思いました。(笑)
だって、詩なんて、小学生以来書いてないし、どこからとりついていいものやら、第一、こっぱずかしいし
と思ってたけれど、人間追いつめられると思わぬパワーが出るんですね、
みんなといっしょに、渡良瀬川のほとりで耳をすまし、光のうごきに集中すると言葉が、生まれてきました。
斉藤祝子さんの「デカルコマニー講座」
無邪気に色が混ざりあい、思わぬ形をつくるのが面白く
もっと、やりた~~~いっていうくらい楽しかっです。
(madoでもデカルコマニーをやったので、その様子は後日に・・・)
瀧口さんがはじめてのヨーロッパ旅行で撮ったたくさんの写真をスライドで観ながら、
瀧口さんの旅を立体的に味わいつつ、吉増さんのまさに詩の言葉をひきだす、篠原さん。
吉増さんの魅力炸裂でした。すばらしかった~~~!
そのあとの懇親会(飲み会)
各地から来られた、若い才能あふれる方、学芸員さん、アーティスト、研究者、大学教授・・・
ふだんお会いできないような方々と「男の酒 赤城山」を飲みつつおいしいウナギをいただきつつ、
めっちゃ、しあわせを満喫させていただきました。
地元美術館ブラボー。
美術館を敷居が高いと思っている人もいますが
madoは、まずは、みんなで、観にいっちゃおう~っていうノリで、今後も本物に触れたいと思います。
さてさて、今年も暮れていきます。
おかげさまで、無事に楽しく過ごさせていただけたことを心から感謝して、
来年もよい年になりますようお祈りします。
ありがとうございました。