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驚くべき学びの世界展 レッジョ・エミリアの幼児教育

ワタリウム美術館にて、

驚くべき学びの世界展(詳しくはクリックして下さい)

レッジョ・エミリアの幼児教育が開催されていますrejjyoshirashi.jpg

レッジョエミリアの幼児教育法の最大の特徴は、アートの創造的経験によって

子どもの可能性を最大限に引き出すこと

子どもの驚きを受けて止め、大切に育ててそこから、新しいプロジェクトを生み出していきます

子どもを予定された、結論に導くのではなく。

教育者も常に新しい発見を求められます

以前、ビデオや本で、レッジョアプローチを知ってから

これこそが、理想の幼児教育法だと思い、とても、興味を持ち、勉強したいと思っていました

今回の展覧会は、作品より、今の取り組み、試みが紹介されたもの。

対談会

この、展覧会に合わせ多数の講演会や、対談が開催されます

私は谷川俊太郎さんと、佐藤学さんの対談「子どもの創造性・・・アートとしての言葉が生まれるとき」に参加しました

谷川さんはぶれない姿勢で、笑っちゃうくらい本音トーク

会場は大盛り上がり。

その時紹介された本「ファンタジーの文法」ジャンニ・ロダーリjyannni.jpg

言葉を通して、創造性を膨らませること・・

アトリエリスタ養成コース

レッジョアプローチには、アートプロジェクトの実践を導くアトリエスタ(美術担当の教師)が欠かせません

日本で初めてのアトリエリスタ養成コースが、開設されたので参加しています

1回目

まちの保育園にて

佐藤学氏が、現地で取材して来られたビデオを見ながら、詳しい説明と、質疑応答。

教育現場にカメラが入るのは困難で、世界でもほかにないだろと、佐藤氏が自負されるのも当然と思われる

密着した、取材内容。

子供たち、アトリエリスタ、保護者たちの様子・・・

数々の、具体的なアートプロジェクト、かかわり方がよくわかった。

2回目

椿昇氏による講義と、ワークショップ。

大人グループと、小学生のグループに分かれて同時に実施。

ワークショップの目的は遊び心を失わない大人を増やす悪だくみ!真面目はワークショップの敵です!

また、ムナーリの言葉を引用された。

「創造性 これまでに存在しないすべてのもの

ただし本質的かつ、世界共通の方法で実現可能なもの」

この言葉どおり、このワークショップは

新しい、いつもと違った視点、考え方を表現するもので

自分の視点の狭さ、頭の固さがよ~くわかるものだった

ファシリテーションさせない方がいいが、ほったらかしすぎない

 表立たすサポート

 指示しない 

プロセスとハイクオリティ

 途中の経過を大切にするため、

 子どもの言葉を大切にひろう。

 用意された椿氏が撮ったうつくしい写真や、筆記用具など

 細やかに配慮されている。

 本物、ハイクオリティの意味

デリケート

 椿氏が、エクセレント!と、評価した子供のグループには知的障害の子が入っていた。

 いわゆる”元気”な男の子のグループより、エクセレントグループはナイーブで、デリケートに歩み寄りあって いた。

水彩絵の具、クレパス、紙粘土は使わない。使ったとたん思考停止というほど

既成の「お上手なお絵かき」を否定して

創造性を育もうとする熱意に、圧倒された。

本当に、学びの多い、ワークショップだった。

3回目

小沢剛氏の紙をつかったワークショップ

 紙袋などで帽子、服、靴をつくりクラフト紙のトンネルを通って、三角柱のパーツで遊ぶ

対象が幼稚園までの子と保護者。

紙を使って変身する面白さ。

紙を柔らかく、揉んで毛布のようにまとうこともできれば

4メートルのトンネルのように強くしなやかな紙

紙の多様性に気づいた。

参加された方も、紙を存分に遊んだと思います

親子のコミュニケーションの場になっていた

アトリエリスタが声をかけることの大切さに気づいた

  

ワークショップ終了後、養成コース参加者からも質問が出ていたが

ちょっと、疑問に思うところもありました

 会場に対して参加者が多い感じ

 参加しているお子さんが小さすぎるのではと思う子もいた

 子どもの主体性、創造性を育むはずが

 保護者が中心になって作品作りしている場面が多々見られたなど

養成コースに参加していてお友達になった方々・・・・

幼稚園の園長さん、レッジョ式の幼稚園でアトリエリスタをやっている方

幼稚園や個人に造形教室をしてる方

心理学とアートの勉強をしてる方・・

皆さんの経験、体験をもとにした言葉はなるほど~~と、ためになることが多く

とても刺激をいただけた

次回はダンスのワークショップ・・・楽しみ~。